#出店中のスージークーパー イギリスの陶器デザイナー、スージークーパー女史の1949年頃の作品、 モチーフ「ポンパドール」のトリオ(カップ&ソーサー、サイドプレート)です。 第二次世界大戦で、スージーの工場が被害を受け機械が壊れ、一時的にハンドペイントが主流になった時期がありましたが、この「ポンパドール」シリーズは、その短い期間に作製された数少ないハンドペイント物で、希少価値も高く、マーケットにはなかなか出ない作品シリーズです。 しかも、このトリオはコンディションが抜群で、おそらくは未使用のまま長期保管されていたものと思われます。 モチーフ「ポンパドール」の名前の由来は諸説あります。 終戦後の一時期に流行っていた前髪をふっくらさせる髪型をポンパドールと呼びました。語源はルイ１５世の公妾ポンパドゥール夫人の髪型に由来するそうです。 また、フランスの地名に由来する、戦後の英国が勝戦で華やいだ時代を象徴している、など諸説あるようです。 うねるような波模様、手書きの躍動感溢れる幾何柄で、1920年代とは異なるスージーのもうひとつの幾何柄です。 プレートの中央に描かれているのは果物のチューリップです。外に果物の梨が描かれているモチーフもあります。 書籍「スージークーパーのある暮らし」でも、ポンパドールは紹介されています(最後の写真)。 ❇️サイズは、 ・カップ：高さ6cm、口径9.5cm ・ソーサー：直径14.7cm ・プレート：直径15.3cm ❇️コンディションは、 カップ、ソーサー、プレートともヒビ割れや欠けはありません。 目視できる貫入は、ソーサーとプレートに綺麗で透明で細かな貫入があり、この貫入は作品にヴィンテージ品の価値を付加しています。 また、カップの内面も綺麗なままです。 プレートの裏に作製時からの目跡があります(目跡はダメージではありません)。 ❇️作製年代は、 バックスタンプからは、 カップ：1934年～1964年 ソーサー：1932年～1964年 プレート：1932年～1964年 と読み取れますが、 モチーフのポンパドールの作製時期である戦後の1949年頃の作品と推定出来ます。 コンディションの良いポンパドールは、もう入手はなかなか難しいと思われます。とにかく素晴らしい作品です。 #出店中のスージークーパー ≪40≫