丸平と並ぶお人形の名店と言えば…。 並河人形店さん、通称けうゑやさんです。 狆引き官女が引いているわんちゃん、例えばあの様な犬に毛を植えて本物のように仕立てた、今でいうぬいぐるみのようなお品を販売していたので、毛植え屋→けうゑや、と呼び習わされたようです。屋号にもちゃんとそのように入っています。 どちらも名品を揃えていたので有名ですが、丸平さんの子が端正で癖のない美しさであるのに対して、けうゑやさんの子には個性と存在感を感じさせられます。 皆さんはどちら派でしょうか？ この子も目鼻立ちの整った美しい男子ながら決して脆弱ではなく、大きな目には力があってぐいと見るものを引き込みます。 これぞ並河！ 残念ながらそのお目目の縁と左手小指の先に小さな欠けがあります。 色足ししてもらえば修復可能なレベルかと思いますので、ご希望があれば人形師さんをご紹介致します。 立派な着物と羽織を着重ねています。しぼのない目のつまった正絹で、色褪せや傷みは見受けられません。 お着物は袷の比翼付きで、羽織長襦袢を含め、すべて正絹の当時ものです。 非常によいお仕立てで、さすが並河！ 大正期の良家には、こんな賢い坊っちゃんが座り机に向かって本を読んだりお習字をしていたりしたのだと思うと、なんだか懐かしさが込み上げてきます。 身長 約38cm 市松人形 日本人形 アンティークドール ビスクドール 骨董 サクラビスク 着せ替え人形 抱き人形 大正